エキス

ノコギリヤシと5αリクターゼ

ノコギリヤシはアメリカ原産の低く生えるヤシの一種で、とがったギザギザの葉っぱが銀色のように光って見えるので、シルバーノコギリヤシという名前の観葉植物としてもヤシ愛好家の間では知られています。
最近の研究ではノコギリヤシの果実の中の成分と5αリダクターゼという物質が関係していることが分かってきました。

夏にはクリーム色の花が咲き秋から冬にかけて赤く小さいオリーブのような果実が熟し、脂分が多いことから油としても使われていました。
また、ノコギリヤシの果実から採られるエキスの効用は19世紀ごろからヨーロッパで行われるようになりました。

イギリスで行われた臨床実験で、前立せん肥大の患者でノコギリヤシのエキスを飲み続けたグループは尿のトラブルが減ったことが発表されました。
その後もドイツやベルギーやイギリスなどでも研究が行われ、男性の前立せん肥大の患者への効果が次々と発表されました。

果実に含まれている脂溶性のエキスが、男性ホルモンの働きを抑えるという効果が知られるようになってきました。
その他にも、ノコギリヤシの果実のエキスには、男性に良く見られる特徴的な抜け毛の防止にも効果があるということで、注目を集めています。
男性に良く見られる抜け毛はAGAとも呼ばれています。AGAの原因となる物質のひとつが5αリダクターゼです。

5αリダクターゼは酵素の一種で、男性ホルモンのテストステロンからジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる物質に生成されるのに必要な物質です。
ジヒドロテストステロンは男性らしい骨や筋肉を作ったり、精子を作るのに必要な男性ホルモンです。
しかしジヒドロテストステロンが多く作られると皮脂の分泌が盛んになり、毛根から毛髪が抜けやすくなり、AGAに繋がります。
ノコギリヤシの果実エキスに含まれているβシトステロールとオクタコサノールという物質は5αリダクターゼの働きを抑制する効果があることから、抜け毛予防となるのです。