エキス

医薬品としてのノコギリヤシ

ノコギリヤシは自生しているアメリカでは古くから屋根を吹いたり、果実は油分が多く搾って油として使う他にも、アメリカのインディアンたちにとっては、滋養に良い強壮剤として民間療法に使われていました。
医薬品としてのノコギリヤシはどのようなものなのでしょうか。

ノコギリヤシは男性にとって頻尿など泌尿器に関して、良い働きをする効果があるとされています。
また中国では古くから、棕櫚子(しゅろし)という名前で、漢方の一種として治療に用いられてきました。

ヨーロッパではその効果に古くから注目をされており、19世紀の終わりごろから医学的な研究がすすめられてきました。
イギリスで行われた臨床の研究では、110人の前立せん肥大症の男性を対象にしたものです。
ノコギリヤシの果実からとったエキスを1日320ミリグラム摂取した人の方がそれまでの前立線肥大症の治療薬を飲んでいた人に比べると、尿に関するトラブルが少なかったことが発表されました。
ノコギリヤシを飲んだ人の方が流れが良くなり夜寝ている時に頻繁におきることが少なくあり、残尿感などが減ったとされており、飲まなかった人と比べて10倍ほどの効果があると報告されました。

また1933年にドイツで行われた研究では前立せん肥大の患者1300人以上を対象にしたもので、ノコギリヤシの果実からのエキスを6か月飲み続けてもらったところ、8割以上の人が尿に関するトラブルが減ったと回答をしました。

他にもベルギーやアメリカなどでも同じように研究が行われ前立せん肥大の患者に良い効果があることが報告されました。

植物性であることから副作用がないということもあり、現在フランスやイギリスやドイツやイタリア、ベルギーなどの国々で前立せん肥大症の患者に投与する医薬品として認可されています。
日本においてはまだ医薬品として認可はされていませんが、ノコギリヤシの果実から採取したエキスを加工したサプリメントなどが健康食品として市販されており、手軽にノコギリヤシを入手をすることができます。