エキス

ノコギリヤシと漢方

近年注目されている植物であるノコギリヤシは、アメリカ大陸の中でもアメリカの大西洋側の南側であったり中米のメキシコなどの海岸沿いで見られる低木植物の一種です。
別名ノコギリパルメットもしくは英語のソウパルメットとも呼ばれています。

ノコギリヤシは秋になると黄緑色の細長く小さな実がたくさんなります。
実は食用として使われています。
アメリカ大陸の先住民族には古くから親しまれている実で、食用とするだけではなく魚の中毒の療のために用いていたり健康に良い食べ物として親しまれていました。

ノコギリヤシはお隣の中国でも薬として古くから使われていて、伝統ある漢方の薬のひとつとなっています。
中国の漢方名は棕櫚子(シュロシ)と呼ばれています。
棕櫚子というのは「ヤシの木の実」という意味で、主に泌尿器に関するトラブルの薬として用いられていました。
棕櫚子には利尿作用であったり強壮作用があることでも知られています。

医学的な実験も広く行われており、19世紀の終わりごろに行われたアメリカでの研究で、ノコギリヤシの実が泌尿器などの疾患に効果があることが発表されています。
その名前を知られるようになったのは、第二次世界大戦後の1960年代からです。
アメリカやヨーロッパの各国で活発に研究されるようになり、特に1990年に発表されたフランスの研究では、前立腺肥大症などの症状に効果が認められたことが報告され民間の薬として用いられるようになりました。

ヨーロッパの中でイタリアやフランスやノルウェーやスウェーデンなどでは、現在ノコギリヤシの果実エキスが医薬品として登録されています。
さらに最新の研究では男性ホルモンの分泌にもかかわっていることが分かってきました。
そのため妊娠をしている女性や、赤ちゃんに授乳をしている女性の摂取は控える方が良いと通達されています。
またノコギリヤシのエキスを摂取する際には、医師の診察を受けることが望ましいとされている国もあります。